雪斗side


「お前…過去に何かあったんだろ?その目を見ればわかる。」
 

そいつの目…。それは輝いているようにも見えたが、とても寂しそうな目をしていた。


「私には過去なんてないよ。私は全てを捨てたから。」 


この女には過去が無い…?全てを捨てた…?


子の女、絶対なにかある。
 
 
そう思った俺は電話番号を書いた紙だけを渡し、その場を去った。