というか!
というか、桃川さん!?

どうしてでしょうか!

美紀ちゃんがウチのサークルに加入してきてからというもの、
こういうチャラ男さん的な態度はおくびにも出さないカンジだったのに。

はっ!
美紀ちゃんに見られたら困るからですね!

んまー!

カノジョ(であろうと思われる)にこういう誤解されるようなことは
控えていたというワケですか!

まったくもう!
やっぱりチャラ男さんなのです!プンプン!


「ん?」

桃川さんは私の怪訝そうな視線を意にも反さない様子でにっこりと笑ってきました。

もう、この人は。
なにを考えるんでしょうかね、まったく。

ホ~ント節操がないですよね!プンプン!

……でも、正直に白状しちゃうと、嬉しいなって思ってる自分もいます。

はううう。
いけませんね、これが恋の魔力なのですね。きっと。


「オレら、時間前行動しまくり~」

石田さんがはめている腕時計を軽く振った後見て苦笑してます。

私もスマホで時間を確認。

確かに!
集合時間まであと2分ありますよ。

「じゃ、行くべ」

石田さんの号令で私たちは歌舞伎町方面へと向かいました。



ゴールデンウィーク/ミーティング 終