「あとは?みんな予定ないの?暇人だねー」

「って、石田さんも一緒じゃないっすか」

桃川さんの突っ込みに、「まぁな」と石田さんは笑いました。

「だってよぉ。毎年決まってるから、わざわざ空けてるワケさ」

石田さんは“わざわざ”の部分の語気を強めました。

「だよなぁ」

コイケさんも諦め口調で言ったんですけど、ほんの少しの嬉しさを含んだ口調です。

フフフ。
センパイ2人の態度からいっても、おそらく今回のイベントは楽しいことは間違いないですね。


「オレらの班のスケジュール決めようぜ」

石田さんはカバンからルーズリーフを出しました。

「モモ、書記して」

「はぁい」

桃川さんは机の上にあったシャーペンを握りましてスタンバイオッケー。