おお!
外に出ると、サークルの勧誘に来てる先輩方がたくさんいらっしゃいましたよ。
さすが大学ってカンジですね。
「ねぇ、写真撮ろうよ」
「うん。いいよ」
ありさちゃんが撮影している人たちを見て提案してきたんでもちろんオッケーです。
「すみません」
ありさちゃんは手に持ってたスマホを近くにいた保護者らしい男性に声を掛けました。
「はい」
「写真、撮ってもらっていいですか?」
「いいですよ」
そう言いながら男性は手を差し出しました。
「ここ押してもらえれば。はい、それです」
ありさちゃんは会釈をしながらスマホを渡して男性にスマホの操作方法を説明してます。
「真由ちゃん、寄って撮ろっ」
そう言いながら、ありさちゃんが腕を絡ませてきました!
“真由ちゃん”だって。
へへ、なんかくすぐったいですね。
「はい、撮ります」
男性はスマホを持って撮る態勢を整えます。
おお!
横に立ってるありさちゃんを見たら、ちゃんと表情を作ってます。
キレイな上にそんなことまで。すごいなぁ。
私は……。
む、難しいなぁ。
「ありがとうございましたー!」
「ありがとうございまーす!」
お、声がハモった!
すばらしいですね。
無事に撮ってもらって頭を下げてお礼を言いました。