「愛來、昼一緒に行こ?」



俺は、受付の愛來に声をかける。



「今日は入れそうなの?」



すっごい嬉しそうな顔をするとんだから
こっちまでふわっとした気分にさせてくれる



「うん。仕事片付いた」


「そっか。じゃあ、行ってきます」


「ごゆっくりー」



由月はニヤニヤしてがら手を振ってる。



「その顔キモイ」


「失礼ね!」



俺にしっしっとやる。



由月と智志はあれから話し合って
ちゃんと本当の意味での恋人になったらしい。
来春結婚するんだってさ。


それを愛來に言ったとき
すごい喜んでたから。
もう吹っ切れたんだなって思えた。



「あそこでいいかな?」



愛來がいつもの喫茶店を指す。



「うんあそこで」



俺の言葉に会社の前の喫茶店まで歩く。