「1年だろ?その日で」



覚えててくれたことで心がすごくあまたかくなる。



「…うん。覚えてないと思ってた」


「覚えてないわけないだろ」



星那があたしの頭をぽんっと叩く。



このぽんっと叩く仕草が大好きだったりする。



「ありがとう。楽しみ!」



あたしが笑顔になると星那も笑顔になる。



「待ち合わせは西11な」


「うんってその駅…」



あたしたちが付き合い初めた日に待ち合わせをした駅だ。



「当日のお楽しみ」



あたしの口に人差し指を当てる。



「楽しみにしてる」


どんなプランを星那は立てたんだろ。
あの駅ってことはなにか展示会をやってるのかもしれない。
ちょっと先回りしてスマホでみてみようかなー。
なんておもったりもする。



星那の行動はいつだってあたしをワクワクさせるんだ。
大人なようでまだやんちゃ心が残っていて。
やんちゃであって大人で。