「愛來ちゃん、早く更衣室から出たらいいよ」



入口を指す。



「え?」


「着替え終わったでしょ?いいことあるから」


「あ、はい」



あたしはロッカーからカバンを取り出して由月さんに頭を下げる。



「じゃあまた明日ね」



って、由月さんもてを振ってくれる。


いいことってなんなんだろう。



そんなことを思いながら更衣室のドアを開ける。



「愛來」



更衣室の前には星那が壁によしかかっていた。



「星那!」



星那に会えただけでうれしくなっちゃう。
由月さんが言ってたのはこのことだったんだ。



「来週の月曜日、仕事早く終わらせるから」


「え?月曜!?」



月曜日といえば仕事が一番忙しくて地獄な日のはずなのに。



「驚きすぎだろ」



星那がくすくす笑う。



「だって、月曜日なんて普段1番忙しくいのに」



でも、この日は…