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「なんあった?」



更衣室で着替えてると由月さんに声をかけられる。



「え?」


「郵便渡しにいってからちょっと元気ない気がしたから」



由月さん。
あたしをよく見てる。



「星那の元カノって人にあっちゃったんです」


「んーといつの?」


「あたしと付き合う前の」


「あー。んーと、美桜って子?」



由月さんが首を傾げる。



「はい」


「大丈夫。星那は全然好きじゃなかったから」


「そうなんでしょうけど…そんな人がうちに出入りしてるのも仕事だし仕方ないのに本当は嫌で…」


「そんな不安にならないの。まぁ、気持ちはわかるけどね」



由月さんがあたしの頭を撫でる。



「…由月さん」



由月さんの優しい心遣いに心が暖かくなる。