「お前、狙ってんの?」


「え?」



なんて愛來はきょとんとしてる。



天然か。
天然って罪だよな。



「俺の前だけな」


「え?」


「かわいくすんの」



俺はそのまま愛來に口づけをする。



「…ん、せ、な」



愛來の色っぽい声に俺の理性は突破寸前。



やべぇ。
こういうときどーすんだっけ。
どうやって止めたらいんだっけ。

わかんねぇ。
俺は中学生かよ。


こんなに女にぞっこんになったことなくて。
まじで初恋みたいに感じる。


「やばいわ、俺」


「え?」


「びっくりするほど愛來に夢中」


「星那…」



俺の言葉に顔を赤くして。


そして



「嬉しい」



そう口から漏らす彼女に
もう1度甘い口づけを。