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「愛來!」



約束の月曜日。
今日は一日そわそわして仕事が手につかなかった。
はやく会いたくて仕方なかった。



「星那!」



いつものかわいい笑顔で俺を迎えてくれる。



「はいっ」


俺は展示会のチケットを愛來の手に載せる。



「ここって…」


「わかる?」


「あの場所…」



愛來が一瞬嬉しそうな顔をしてすぐに表情が暗くなる。



「…愛來?」


「ん?行こう」



愛來が俺の手を取る。



「あぁ」



とは言ったものの。
さっきの表情が気になる。



「ここのエレベーターとかすべてがなんか思い出だよな」



愛來の頭を撫でる。



「…うん」



反応は微妙。
全然こちらを見ようとしない。