愛來の言葉に俺の理性なんかどっかいった。



「んっ、ふぁっ」



愛來にたくさん口付けをする。



必死に俺の唇についてくる愛來がかわいくて愛しくて。
何度も角度を変えて愛來の唇に吸い付く。



「愛來、家行こう」



愛來に手を差し伸べる。、



「…うん」


愛來も俺の手を取る。



俺の手に愛來の温もりが広がる。

あーやっぱり好きだな。
愛來の小さい手を握っただけで広がる。俺の気持ち。



「愛來、好きだよ」


「星那、好き」



2人で並んで家路を歩く。

札幌にいたらほぼ車で行動するし
飲んでも帰りはタクシーだから。
こうして並んで歩くって一緒に展示会を見に行ったあの日だけかもしれない。


並んで手を繋いで歩くって
すごくいいよな。


愛來とずっと
こうして並んで歩きたいって想いが広がる。


今日こうして愛來がきてくれたのが
やっぱり嬉しかった。
こいつも会いたいと思ってくれてたんだ。