「だって、如月さんもう少しでいなくなっちゃうんですよ?」


「だから?」


「寂しいじゃないですか。最後ぐらい…」



急に泣きそうな顔になる。



はー。
めんどくさい。



「言ったよね?俺彼女いんの」


「彼女いたって飲みにぐらい行けるじゃないですか。如月さんと仕事の話するの楽しいし!」


「はー…2人じゃなければいいぞ」



俺がそういえばそいつはぱぁっと笑顔になる。



「部のみんな誘っておきますね!」



そう言ったと思えばブースに向かって走り出す。



「うるせーやつ」



ふっと笑っている自分に気づく。



まぁ、最後だし、いっか。



俺は仕事が終われば毎日愛來に電話をしている。
だから仕事が終わったあとの時間をそれ以外に使うなんてもったいなくて。


今日は電話できねーかな。
愛來の声は毎日だって聞いていたい。