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「まじかよ。なんの運命だよ」



俺はバスの席割を見てため息をつく。



「どうしたの?」



愛來が不思議そうち首を傾ける。



「いや、なんでもな…」


「なくない!」



愛來が俺が持っていた紙を奪う。



「ちょ、愛來!」


「なにこれ?」


「社員旅行の席割」


「ふーん」



愛來が紙を真剣に見る。



「星那の隣…」



俺の席のあたりを見つめる。



「この前言ってた莱久だよ」


「ふーん」



どこかふてくされてる愛來。



「なにもないから」



膨らんだ頬を摘む。



「だって…」



その瞳は不安が混じっていて。



「過去って言ったろ?」



愛來を抱きしめる。