堕ちる花の一片を(オチルハナノヒトヒラヲ)



血の付いてしまったカッターを洗い、ついでに自分の腕の手当もする。


そんな覚悟もなく、煮えきらない私は深く切らない。

だから薄い跡が少し残るくらいだ。


だけど、出来たばかりの傷を放置したまま、学校に行くのも気が引ける。


だから一応ガーゼを当てて包帯をグルグルと巻き付けておく。


水道の水を止め、部屋着から簡単に着替えた。

心がふらふらと揺れて落ち着かないから散歩でもしようと思ったから。


夜の風にあたれば少しは気が紛れる。