立花side

秋月君からあんなこと言われるなんて

「あは、あははははは、あの女、許さない」

許さない許さない許さない許さない

_______________殺してやる

私の秋月君なのに、

“お姉ちゃん、ほんとにそれは愛なの?”

どこからか伊奈帆の声がする
伊奈帆はもういないはずなのに

「うふ、はははっ 伊奈帆、これは愛なんだよ
私の愛の形なんだよ」

“お姉ちゃんは依存してるだけだよ”

「伊奈帆、これは愛だよ、貴方にもあげた
たくさんの、たくさんの愛」

“そう、傷つくのはお姉ちゃんだよ”

「うふふふふ、私は傷つかないよ」


「最後に笑うのは私だよ」

もう伊奈帆の声は聞こえない
何で伊奈帆の声が聞こえたかわからない
今の私にはそんなことを考える余裕もない



だけど、きっと、伊奈帆は、これからの事を

知っていたのかな、なんてこの後
思うことになる