なんたって、トラウマ少年の過去に
あった事故
それに巻き込まれた幼子は悪女の
妹でしたから
これも凄い運命的ですよね
むしろ、生まれてきた時からこうするって
決まってるよ、とかですかね

ん?次へ行きたいって?
まだちょっと待ってくださいよぉ
おさらいしないと次の話わかりませんよね?
あ、そうでもないですか
わかりやすい物語ですもんねぇ
では、続けますよ

そしてその後は散歩途中の気絶
それにより、盲目状態になりましたね
記憶も失い、視力も失い…………
どれだけ不幸何でしょうねぇ
その時に元カレは悪女に真実を
知らされるんでしたよね?
まぁ、一部分だけですけどね……
その真実を知った元カレは不幸少女に
会いに来ました
そのすぐあとに突然、状態悪化の連絡が
病院から入りましたね
元カレとあった事が原因なのかは
わかりませんがねぇ
だけど、それだけで少女の不幸は
終わりませんでしたよね

そう!
悪女が少女の命を繋ぎとめていた管を
切ってしまいました!
それから物語は急速に終わりに
近づきましたね!
悪女はその後警察にお世話になりましたけど

_______________そして最後
不幸少女は目を覚ましましたね
最後にはしっかり自分の想いを伝えて、
元カレとの誤解も解けて、
大切な人たちに囲まれて、
どこか遠い国へ行ってしまったのです
だけど、最後くらいは、不幸少女も、
幸せだったんじゃないでしょうか?
だって大切な人たちに囲まれてるんですよ?

え?
まだ大切な人たちのそばにいれた方が
幸せだって?
でもそれって何も見えないまま、
いつ病によって殺されるかわからないまま、
一生不幸のまま生きるってことですよね?
それはそれで辛いじゃないですかぁ
“ボク”だったら生きるのが辛いですよぉ

まぁ、そこは人それぞれの感じ方ですよね



あ、まだ最後じゃなかったですね
お墓参りしてたんですよ
男性が置いていった彼岸花
「思うはあなた一人」
「また会う日を楽しみに」
一途な気持ちが込められてますねぇ
知ってます?
彼岸花の花言葉には、他には「転生」なんて
言葉もあるんですよぉ
男性は相手の生まれ変わりを
願ってるんでしょうねぇ


人生は1回だけだから楽しいですけど、
死んだら死んだでハイ終わり、みたいな短い
人生も嫌ですよね
人間って難しいですよぉ


さぁ、これで君は終わりだと
思うんでしょうけど、“私たち”の
正体わかりますか?
分かるわけないですよねぇ

簡単に言うと、似たような感じで
死んでしまった意識の集まりですよぉ
みんながみんな死んじゃって………

あれ?
でも可笑しいですよね?
不幸少女がいないじゃないですかぁ






じゃあ、もう少しだけ、覗いて見ましょうか



その後にまたお会いしましょうね