光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

表情、見られてたんだ…。

「光葵の気持ちは理解してるつもりだから。だから今光葵が泣きそうなのもわかってる」

「ひな─」

「光陽ぁ。何光葵ちゃんのこと抱きしめてるのよぉっ。もぉ。見てるこっちが恥ずかしいって」

遅れて体育館裏から出てきた莉乃先輩。

光陽に笑顔を向けて言う先輩の目だけは冷たい。

その冷たい目はきっと私に向けられてる。

……絶対莉乃先輩嫉妬してる…。

今度は私が……。

「っ離してっ!」

〝男好き〟

ただでさえそう言われてるのに、こんな場面見られたら、なおさらだよ……。