光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

体育館内でも険悪なムードが漂ってた二人だから、何かあったのかもしれない。

私は急いで体育館入り口に回る。

「光葵…。……友翔がごめんな」

〝あのさー光葵。練習の邪魔すんなよ〟

友翔に言われた言葉が私の心を揺らす。

〝迷惑でしかないんだけど〟

やっぱり私の行動は間違ってた……?

心春よりバスケ部の雰囲気を守らなきゃいけなかった…?

「光葵…」

ぐいっと腕を引き寄せられて、光陽の胸におさまる。

「ごめんな。心春が出てったあとすぐに光葵も体育館から出ただろ…?そんときのお前の顔、中学ん時と同じだった。また部活の雰囲気が悪くなるって、自分を責めてたんだろ?」