「最っ低!!ふざけないでよ!!」 体育館に戻るなり、莉乃先輩に掴みかかる。 「はっ!?」 突然始まった私と莉乃先輩の言い合いに、体育館が再び静まり返った。 「許さないんだから!!!」 「何よ!急に!」 ダンっダンっダンっ…… 静かな体育館内に、誰かがボールを突いた音が響いた。 ─ザッ ─ダン…ダン…ダン…… シュートが決まった音も響いた。