光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

一瞬の出来事だったけど、まるでスローモーションのようだった。

玲先輩は倒れたまま動かない。

「……どうしたの……?」

選手同士がぶつかるのは珍しいことじゃない。

その場合、だいたいすぐに起き上がる。

実際、ぶつかった相手選手は起き上がってるし。

「玲!大丈夫か!?」

秀先輩が近寄る。

試合は中断。

コートの外からじゃ、選手同士の話す声は聞こえない。

大きな声だけしか届かない。

だから、玲先輩がどうなってるのかわからない。

けど、玲先輩は急に立ち上がった。

そして、数秒後に試合が再開された。