光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

クラスメイトの視線が痛い。

「男好きな性格、どうにかしてほしいなぁ」

男好き?

「私のどこが男好きなの!」

「光陽くんや大雅くんにチヤホヤされて喜んでるところよ。さっきだって光陽くんがあんたを守りために大雅くんにジュースの話したじゃん。そういうのがムカつくのよ」

何でそんなこと言われなきゃいけないの?

「そんなの─」

「そんなの俺の勝手だろ。光葵を助けるとか、助けないとか。光葵は男好きとか、チヤホヤされて喜んでるとかじゃねーから。むしろ、それはお前のことじゃねぇの?」



教室の外から光陽の声がして振り向くと、不機嫌そうな光陽がいた。

大雅は、読めない表情をして立ってる。

「ジュース買いに行ったんじゃなかったの?」

まりあちゃんは慌てた様子で作り笑いを浮かべる。

「行ってねーよ。ちょっと大雅と廊下で話してただけ。……とにかく、光葵を責めたりするのはやめろ。わかったか」

「…………っ」