「たっ大雅!?」

ガタンッと大きな音を立てて立ち上がってしまった私。

「あ、光葵やん。久しぶりやな!」

大雅に会うのは中二以来かな?

「えっと、黒瀬さんの知り合い?」

「あっ、そうっす。光葵の彼氏の座を狙ってる藤堂大雅でーす。よろしく~」

っ!?

大雅の発言にざわつく教室。

「ちょっと変な事言ったら誤解生むじゃんっ」

「えー、いいやんいいやん別に」

「良くな─」

「世間話は休み時間にしてねー。藤堂くんの席は窓際から2列目の一番後ろの席ね。大橋くんの隣」

光陽の隣かぁ。

大雅もバスケ馬鹿だから意気投合するかな。

このクラスのバスケ部は友翔と私だけだからバスケ好きが増えて嬉しいんじゃないかな。

私の席はど真ん中の列の前から3列目という超ど真ん中の席だから、光陽たちの様子は見えないけどね。

「じゃあホームルーム始めまーす」