光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

「もうやめて!!もう言い合いは聞きたくない!」

一方的に叫んで部屋を出る。

─ギィ

木が軋む音がして、隣の部屋のドアが開いた。

大声出して迷惑かけちゃったよね。

「光葵?こんな時間にどうかした?」

部屋から顔を覗かせたのは玲先輩。

「あ……いや…」

「明日朝早いから早く寝た方がいいんじゃない?」

明日からは5時起きだ。

「………っ」

正直、あの部屋には戻りたくない。

これ以上、あの開和を聞きたくない。

そんな私の心が心情を察してくれたのか、

「男の部屋だけどこっちで寝る?」

と玲先輩。