光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

二人の間に冷たい風が吹いてる気がする。

「ま、先輩には負けない自信があるんで大丈夫です」

「どっからそんな自信が沸くわけ?妄想─」

「言い忘れてましたね。私は光陽とヨリを戻したいだけなんですよね。その意味、わかりますか??」

っ!

心春の言葉は莉乃先輩じゃなくて私を傷つけていく。

「あっそう。昔付き合ってたんだ。要するに1度フラれたんだ?」

「ちなみに、光陽のファーストキスは私が貰いましたのでご安心を」

ッッ!

思い出したくない光景がよみがえる。

「それが何よ?」

「私の方が光陽に釣り合うってことです。そうだ。さっきの言葉、そのままそっにに返してあげます。光陽は渡さないんで」

光陽と心春のキスが頭から離れない。

「強気でいられるのも今のうちよ。私は学校のマドンナだもの?」

「忘れないでもらえますか?私は光陽とキスをした。先輩はまだ。この差は大き─」