「おう!」

「じゃあなっつ、ごめんね。いってくる」

「いってらっしゃーい」

なっつとお別れして、光陽と大雅と友翔と歩く。

「光葵、今日の夜俺ん家な」

「あ、了解」

私たちからすれば、〝今日の夜ご飯は大橋家で食べるから来いよ〟って話なんだけど、何を勘違いしたのか、大雅と友翔が顔を引き締めて見合わせて、ニヤニヤする。

「堂々とお約束ですか~」

「羨まし~」

……。

「「違うから!」」

「まっ、これからも末長くお幸せに」