「光陽なら、わかってくれると思ったのに…。無理だったね……。そりゃそうだよね。私が光陽を怪我させたんだもんね。ごめんね。話はそれだけなの」

泣かないように上を向いて廊下に出る。

「大雅、話終わったよ」

「光陽、何て?」

「大雅がゴチャゴチャうるさいから嫌いなのもあるけど、何となくイライラするって……。何でかな…。私のせいで二人の絆引き裂いて……ごめん…」

「ホンマ、光葵のせいちゃうから」

「でも…」

私が光陽を怪我させなければこんなことにはならなかった……。

「光陽、見とってん。泣いとった光葵を俺が抱きしめたところ」

見てたんだ。

「でもそれが何の関係があるの?」

「まぁ来てみ」

大雅は私の腕を引いてもう一度病室に入った。