その瞬間タイマーがカウントを再開する。

3、2、1

─ビィィィィ!

試合終了のホイッスル。一気に歓声に包まれる会場。

挨拶を済ませた瞬間、コートに泣き崩れる双葉の部員。

それは、桜宮の勝利を意味していた。

「やったぁぁぁ!!!大雅!!!やったよ!大雅!!!」

コートに駆け込んで大雅に抱きつく。

「なっつちゃんが見とんちゃうん?」

大雅の言葉にハッとして離れるけど、それどころじゃなかった。

優勝だよ!優勝!!

「おめでとう!!ホントにおめでとう!!!」