とんでもないほどのプレッシャーだ。

大雅に懸かってる。

「ふぅ……」

大雅の呼吸が震えていた。

コートの外からでもわかった。

手が震えてる。

自分が外せば負けるもしれない。

そのプレッシャー。

計り知れないプレッシャーだろう。

「……ふぅ…」

自分を落ち着かせようとしてるみたいだ。

大雅には大雅のペースがあるから声をかけるのはNG。

見守ることしかできない。

私なら逃げ出したくなる空間。

コートの真ん中に一人で立つ孤独。