そう言って心春はペットボトルの蓋を開けて飲む。

「ん…これ桃味?」

光陽が買ってきたのは、桃風味の天然水。

サッパリしてて飲みやすいやつ。

「うん。ラベルに書いてあるだろ」

「見てなかった。……申し訳ないんだけど、私桃苦手なんだぁ……。ほんとごめん」

意識はしてないんだろうけど、上目遣いで謝る心春。

「マジで?じゃ、俺がこれ飲むから。違うの買ってくる」

光陽が桃味の天然水を手に取る。

「いいよ!大丈夫!!気分治ってきたし。さすがに申し訳ない…。そろそろバス戻ろ?」

「そ?じゃー、行くか」

光陽は心春が一口飲んだ天然水を飲んでから言った。