「悪いのは私だよ……。ホントにごめん……」

『ううん…。あとね、藤堂くんに言われたの。〝なっつちゃんの気持ちは嬉しいけど応えられへん〟って。理由聞いたら、〝光葵が好きやから〟って言われちゃった。それから、〝応援してな!〟ってキラキラした笑顔で言われちゃってさ。もう、応援するしかないよね』

悲しみの色が混じってるなっつの声。

「ごめん……。でも私…」

『わかってる。光陽くんが好きなんでしょ。だから悩んでるんだよね?ごめんね。光葵に嫉妬してただけなの。光葵が裏切るわけないのにね。ホントごめん…』

「こっちこそごめん……」

『もう謝るのはやめよっ!それよりインターハイどうなの?』