あれから1週間。

私は昨日退院した。

それまでの間、大雅は1度もお見舞いには来なかった。

当たり前だよね。

光陽とも、1度も話さなかった。

お見舞いに来てくれた夏海ちゃんやおじさんおばさんは、私と光陽の異常な状況を見てビックリしてた。

お母さんとお父さんはそっとしておいてくれた。

そして。

『もしもし、光葵だよね?』

今日、なっつから電話をもらった。

「なっつ……」

『あのさ…。藤堂くんから全部聞いた……。ごめん!何も聞かないで責めて……』