「お前、ホント自己チューなやつだな。いいから帰れよ!」

「帰らない……っ!」

私の涙がシーツに落ちる。

「恋人関係も終わりだ。もう2度と顔見せんな」

そんな……

「何で……!?光陽、元気なんでしょ……?今年のインハイは間に合わなくても来年がある……!!何で光陽そんなになっちゃったの……?」

「1年半」

「ぇ……?」

「軽い運動ができるようになるまでにかかる年月」

1年…半……?

「嘘だ……」

「それだけかけてもバスケは無理だろうって医者に言われた」

そんな……。

「私のせいで……」

全身の力がぬけた気がした。