夏海ちゃんの友達に早く会いたいなぁ。

どんな人なんだろ?

「ね、大雅。家帰ったら光陽のお見舞いいかない?」

光陽も、大雅が来た方が喜んでくれるよね。

「えぇん?光葵がいーんやったら行くけど」

「もちろん!」

「光陽は俺がこーへん方が喜ぶやろなぁ」

「何で?」

「そら、俺と光葵が二人でお見舞い来たら嫉妬するやん。光陽、あぁ見えて結構焼きもち妬きやねんで?」

うそ。

「知らなかった。でも、大雅もお見舞い行きたいでしょ?行こうよ」

「じゃあ行くわ。総合病院やろ?入院やったら。バス停で待ち合わせでえぇ?」

「うん」



















もし。

大雅とお見舞いに行かなかったら。

あんなことにはならなかったのかもしれない。





















なんて。

この時の私が知るはずもなかった。