大雅の心を知らないくせに。

「………」

「ほら、何も言えないじゃないっすか」

…ヒドイ……!!

大雅がどれだけ苦しい思いしてるのかも知らないで……っ!

「大雅だって─」

我慢できなくて1年に反論しようとした私を大雅が遮った。

「まっ、先輩にそんな口の聞き方できるんやったらまだ元気な証拠やな!ホンマにショック受けとんやったら先輩らみたいに、飯も食われへん。お前らが俺の話聞いてどう思うかは知らんわ。けど、いちいち反論してくんな。俺は一生懸命前向こうとしとんねん。光陽の怪我を引きずるお前らとは違うねん」