「雰囲気暗っ!!光陽が死んだわけちゃうねんで??お通夜ちゃうんやから!」

「…縁起でもないこと言うなよ」

ビリピリした雰囲気…。

「こんな暗い雰囲気の方が縁起悪いっちゅうねん!それに、こんなピリピリしとったらインハイ優勝なんか無理やで!光陽はそんなこと望むと思う?」

大雅の昨日の様子を見る限り、かなり辛い心境なんだ。

なのに、チームのために心に蓋をして明るく振る舞う。

皆の気持ちをあげようとしてる。

どうしてそんなことができるの……?

私は、大雅の明るさを見るのが苦しい……。

無理してるのがわかるから…。

「皆が皆が大雅先輩みたいに明るくなれるわけじゃないんですよ!それくらい光陽先輩は俺らの中で大きな存在なんです!」

「大雅先輩は元から楽観的だからそういう考えができるんじゃないっすか」