「じゃあそろそろご飯作りに行こうか」

莉乃先輩と一緒に食堂に行って、キッチンで簡単な朝ごはんを作る。

「…………」
 
「…………」

沈黙。

お互い、口を開かない。

いや。

空気が重すぎて開けなかった。

やがて、部員たちがやってきた。

皆、暗い顔。

初日の賑わいが遠い昔のように感じる。

「いただきまーす」

誰かの声で、皆が食べ始める。

静かな空間。

その空間を破ったのは大雅。