「〝光葵が一生懸命頑張ってくれたから今のチームがあるから〟って……っ!〝光葵にお礼としてインハイ優勝って景色見せてやりたい〟そう……俺にゆっとった…」

大雅…光陽…。

「俺もおんなじや……。このメンバーで…優勝したい……っ。来年もあるとか…っっそうゆー問題ちゃう…ねん……!」

……っっ!

私の頬にも涙が伝う。

「なのに…っっ…光陽は……っっ」

激しくなる嗚咽。

「たい…が……」

震える大雅の背中を抱きしめる。

泣かないで……

そういう意味をこめて…