「お前らやめろよ……。ケンカしても意味ないだろ」

先輩が止めてくれるけど、二人は睨み合ったまま。

「チームのこと考えて何が悪いねん」

ボソっとだけど聞こえるように呟いた大雅の言葉で、友翔がさらに不機嫌になる。

「お前─」

「もういいだろ。お前ら、落ち着け。ケンカほどムダなことはねーよ」

雅樹先輩の一言で静かになる食堂。

「光葵先輩が寝坊しなかったら…光陽先輩は…」

「公祐!!お前、俺ゆったやろ!?光葵を責めんなって!」

公祐くんは純粋に光陽に憧れてるから…だから私を責める。

責めて当たり前だ。