大雅……。

「……お前、何でそんなこと言えんだよ。光陽が大怪我したんだぞ!?」

友翔が勢いよく立ち上がる。

「何がやねん!俺はチームとして─」

「チームどうこうの話じゃない!光陽は友達だろ!!もっと心配するとかねーのかよ!!」

「心配してへんわけないやろ!」

「だったら、光陽はインハイ間に合わへん、とか今言うなよ!!」

友翔の言いたいことはわかる。

「何でやねん!事実やんけ!仮に間に合ったとしても試合出れるわけないやろ!練習してへんねんから!せやったらチームのこと考えたろうがえぇに決まってるやろ!」

大雅の言いたいこともわかる。

どっちも正しい……。