じゃあ……私が寝坊したせい……?

そのせいで光陽…。

手足がガクガク震える。

「私……寝坊したことに気づいて、急いで階段駆け降りてたの…。そしたら、下から上ってきた光陽と肩がぶつかって…。そのまま光陽、階下に落ちちゃったの……っ」

もっと、私が早く起きてれば……。

もっと、私が周りを見ていれば……。

こんなことにはならなかった…。

「光陽、意識失っちゃって…。血も…止まらなくて……っっ!」

「嘘だろ……。絶対インハイ間に合わねぇじゃん……」

奏輝先輩の言葉が胸に突き刺さる。

「すみませんでしたっ!!」

勢いよく頭を下げたとき、眩暈が起こってふらつく。

それをグッと堪えて頭を下げ続ける。

光陽の怪我はチームにとって大打撃。