光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

必死に必死に走って、たどり着いた本館の受付。

「救急車……!!早く救急車呼んで………」

限界だった。

もう、立っていることができなかった。

「きゅ、救急車??なにがあったんですか!?」

座り込む渡しに目線を合わせてくれる女将さん。

「離れの階段で光陽がっ!!早く救急車呼んでよっ!!!ねぇ!!」

光陽が死んじゃう……!!

「は、はい!」

女将さんが慌てて電話をとる。

光陽……っ!

離れに戻らなきゃ……

光陽が…光陽が……っっ!!