光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

でも、光陽を放っておいていいの……?

もう、冷静な判断が下せなくなってた。

「光陽っ!!!光陽!!!光陽ぁぁぁぁぁ!!!!」

どうしたらいいの……??

私は……!

そうだ…救急車……っ!!

本館まで行って助けを呼ばなきゃ……っ。

血を流して倒れてる光陽を置いていかないといかない……。

そんなこと言ってる場合じゃない…っ!

私が行かなきゃ……

ふらふらしながら立ち上がると、光陽の血が私にもついていた。

本館はこっちだよね…!?

速く走りたいのに、膝が震えて走れなかった。