─ダッ

光陽は1歩右に踏み出して、尚樹先輩をかわし、すぐにシュートを放った。

尚樹先輩は、光陽の動きが速かったからか1歩も動けなかったみたいだ。

44-42。

逆転に成功した。

試合時間残り5分。

今逆転し返されたら、負けてしまう。

このままリードを続けないと……。

先輩たちの夏が来ない……。

残り3分。

どうにか、あと2点でいいから点が欲しい。