第4クォーター。

このクォーターで全てが決まる。

先輩たちの運命がここで決まる。

それは双葉も同じ。

「いけーーー!」

双葉のベンチが異常なまでに盛り上がってる。

「尚樹!!」

そんな声まで聞こえた。

尚樹先輩を探すと、ちょうど光陽と一対一で向き合ってた。

ボールを持ってるのは光陽で、尚樹先輩と心理戦を繰り広げてる。

右に行くか左に行くか。

パスを回すか、シュートするか。

巧みなドリブル技術を使いながら駆け引きを繰り返す。