光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

「あっ…先輩……」

莉乃先輩は体育館を出ていってしまった。

………何でこうなるんだろう。

いや……何でこうなってしまったんだろう。

いつ、選択を間違えた……?

いつ、どんな行動をとっていれば、正解だったの……?

「何もかも失敗。やになっちゃうよねぇ」

突然の心春の声にビックリした私を横目で見ながら心春は続ける。

「プールでもそう。あんた傷つけようとしても、いつも邪魔される。上手くいかない。いつも、光陽に守ってもらえる。どうして光葵なの?」

〝傷つけようとしても上手くいかない〟?

私は傷ついてる……!

泣きたくもなった。

なのに、何なの……?

「人が傷ついてることに気づいてないんだね…。人を傷つけることを何とも思ってないんだね……。〝どうして光葵なの?〟?当たり前じゃない…。心春みたいな人が守ってもらえるわけないじゃん………!」

何でわからないの?

何で、わかろうともせず人を傷つけるの??

「………そういうのがムカつくの」

「心春は中学の時、何を学んだの……?自分だって集団暴行されて怖かったんじゃないの…?苦しかったんじゃないの……?何で、同じようなことを人にできるの……?」