光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

続く第2クォーター。

双葉の速いパス回しに圧倒されるばかり。

「友翔!!頑張りなさいよ!玲先輩の代わりでしょ!?」

大差をつけられてる状況に我慢ができなくなって叫ぶ。

近くを走ってた友翔は一瞬驚いた顔をしたけど、小さく頷いてくれた。

20点以上差がついてる。

これじゃ先輩たちの夏が来ないまま終わってしまう……。

「お願い……頑張って…」

手を握って祈るしかできないマネージャー。

夏休みには合宿がある。

3年生の先輩なしでは行きたくないよ。

だから勝って……。