「玲先輩……!怪我したんですか?」

真っ先に帰ろうとした玲先輩に聞く。

「怪我?してないよ。大丈夫。じゃ、俺用事あるから帰るな。また明日」

「ならよかったです。さようなら~」

本人が言うなら大丈夫だよね。

気にしすぎだ、私。

「光葵ー!練習付き合って!」

光陽が私を呼ぶ。

「いいよ!」

「あっ、光葵。残るんなら体育館の戸締まりよろしく。じゃバイバーイ」

莉乃先輩に鍵を渡される。

「さようなら」