光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

「西陣かー」

など、とたんに騒がしくなる。

そんな中で我先にと、心春が光陽に駆け寄る。

「光陽、一緒に帰ろ!」

「ごめん、放課後ちょっと残りたいから。ごめんな?さっきから断ってばっかりで」

申し訳なさそうに眉を下げる光陽。

「じゃ、私も残っちゃだめ?」

!!

そこまで食い下がると思わなかった。

私は光陽と一緒に帰るから残るつもりだから、断ってほしい……。

「帰り暗くて危ねぇから」

「そっかー。残念。じゃ、また明日ね」

ホッ……