光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ




翌日。

登校すると、光陽、大雅、友翔、心春はすでに教室にいた。

同じクラスのなっつはまだ来ていない。

「おはよう、光葵」

席が前後の大雅が声をかけてくれた。

「おはよ…」

「昨日はごめんな。急に抱きしめたりして。嫌やったやろ…?」

何気に、大雅の不安がる表情は初めてみたなぁ。

「嫌じゃないよ?嬉しかったよ?ありがとね」

「………あんなぁ、光葵さん。抱きしめられて嬉しかったとか、好きな男にしかゆったらアカンねんで?わかっとう?」

………そうなの?

「そんなルール知らなかった。ごめんごめん」

「…ルールっちゅうか…。光葵って意外と鈍感やねんな」

「そう?普通くらいだと思うけどなぁ」