翌日。
登校すると、光陽、大雅、友翔、心春はすでに教室にいた。
同じクラスのなっつはまだ来ていない。
「おはよう、光葵」
席が前後の大雅が声をかけてくれた。
「おはよ…」
「昨日はごめんな。急に抱きしめたりして。嫌やったやろ…?」
何気に、大雅の不安がる表情は初めてみたなぁ。
「嫌じゃないよ?嬉しかったよ?ありがとね」
「………あんなぁ、光葵さん。抱きしめられて嬉しかったとか、好きな男にしかゆったらアカンねんで?わかっとう?」
………そうなの?
「そんなルール知らなかった。ごめんごめん」
「…ルールっちゅうか…。光葵って意外と鈍感やねんな」
「そう?普通くらいだと思うけどなぁ」



