光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅱ

「中学の時に、部活で揉めたって言ったでしょ…?」

「うん」

「それも…さ…、キッカケは恋愛だった…。言い方悪いけど、光陽の取り合い…みたいな感じだった」

「うん」

「……でね…、今回もまたそうなんだー…」

莉乃先輩と心春の光陽の取り合い。

「……心春と莉乃先輩?」

「そう」

「…………光葵もさ…」

いつになく小さな声で大雅が言った。

「…光陽のこと好きなんちゃう?」

っ!

「………私は…」

できることなら、恋なんてしたくない…。

もう、揉めたくない……。